T.REX(ティー・レックス), Marc Bolan(マーク・ボラン)のトリビュートサイト。同サイト内の
ロンドン日記の番外編
2002年、マーク・ボランの没後25年を機に、事故現場となったBarnes, Londonに設置された胸像のお披露目式や、同9月30日に行なわれたトリビュート・ライブについてのレポートです。
Photo Gallery
正面入り口
新設されたプレート
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手入の行き届いた芝が広がる
1991年に他界した両親も眠る
2002年、再びマーク・ボランを訪ねてロンドンへ寄った時のレポートです。
  • Unveiling Ceremony at the site Barnes Tree, 13 SEP 2002

  • Golders Green Crematorium. 15 SEP 2002

  • Golders Green for the Birthday 30th SEP 2002

    • 2002年9月30日 / GOLDERS GREENにて

      2年前に初めて訪れた時から、「その場所」のある所がとても気に入ってしまって・・・

      そこはロンドン郊外、地下鉄GOLDERS GREENの駅から徒歩10分くらいの静かな住宅街にある墓地。
      29歳の若さで他界したグラムロックのトップスター、マーク・ボランが安らかに眠る。
      鳥たちのさえずり、リスのおいかっけこ。
      悲しみの場所である事を忘れさせるかのように、穏やかな風と木々のざわめきがもたらすシンフォニー。

      「ライオンと魔女」-ナルニア物語ーのルーシーが、幼いFeld少年とかけっこをしているようだ。そんなファンタジーのような青空に雲。なんて素敵な場所にマークはいるんだろう。

      未だに、いや、今まで以上に多くのファンがボランが眠るこの場所に訪れる。
      私が訪れたのは、9月30日。この日は月曜日で、ほとんどのファンは、9月15日の日曜日か、29日(同じく日曜)に訪れたと思う。私も同じくその時期に訪れたのだが。


      9月15日にMarc Bolan Official Fan Clubによって、右のような写真の記念碑が用意されました。2002年9月と刻印されている。MBOFCのサイトでも紹介されてます。 その一つ上の写真にある、左側の記念プレートも、マークのためのもの。Barnes Treeにはボランの胸像。この国での彼の人気はやはり相当なものであったと肌で実感しました。ま、これは9月15日に行なわれたダニエルズのライブに行った時にも「ものすごい!」と思った。 T.REXTASYのキャロンさん(マネージャー)にチケットを取っておいてもらったお礼のメールを送ったら、なんと!ダニエルズ本人から感謝メールが届きました。そういうところ、きちんとしているんだね。すごく嬉しかった。 日本では考えられないくらい、プレイヤーとファンの距離が近いと思う。

      それはともかく、マークのお墓の前で一休み。
      こちらにくる直前、風邪を引いたのと、なんか部屋の掃除とか選択とか余計な仕事が増えてしまって最悪の状態。ちっともゆっくり出来なかったので、数日はなにもせずにじっとしていたい(というか自分の仕事をしたい)と思う。
      愚痴はともかく、とっても広い青空の下で、のんびりとボランのお墓の前にあるベンチで紅茶を飲みながら、ぼんやりと過ごしてみた。

      ボランの前なのに、なぜかビートルズの
      NOWHERE MANが流れる。
      ♪ He's a real nowhere man, sitting in his nowhere land. Making all his nowhere plans for nobody
      これこそ、ブリティッシュなんだなぁ・・・
      ボランにしても、ジョンにしても、こういう空気や自然の中で育ったからこそ、不思議で楽しい音楽が生まれたんだと思った。
      勿論、彼らの生活環境が良かったというわけでいうのではない。ただ、いくら貧しくても、すぐそこに、この国特有の天候や地形、そして、自然や社会背景が偉大な音楽を生み出したんだと再認識した。いや、実際にこうして目の当たりして初めてその1%かもしれないけど、でも、1%は理解できた気がした。


      全ての写真は2002年9月30日に撮影しました