ANNEX(=別館)。ロンドンへ旅行した時の日記「ロンドン旅行記」 他サイトとのコラボレーション・コンテンツ「黒猫ドウメイ」。 都会でタヌキを見かけた事を大袈裟にレポートした「阿佐ヶ谷のタヌキ」などを掲載。 ※私は阿佐ヶ谷在住じゃないので念のため | |
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黒猫ドウメイ 第1回 TEXT BY KABO - superviser of this web site - 「MYSTIC LADY」私たちが直接マークの生きざまに触れることは不可能だけど、いろんな手段でそれを測り識ることは出来る。 そんな中で、ともすれば享楽的にみえる彼の私生活からは、思いもよらないような言葉がpoetとしてのマークから紡ぎ出されることがある。 それらはいつも儚げで、どこかしらストイック…。 ときおり銀河系をも突き抜けてしまうような彼の思想からすれば(火星の舞踏会に行く人ですから(笑)、この小さな地球の、さらにまた小さな人間の内なるせめぎあいなど、ただただ無に等しい。 が、しかし…。 同時に、そんな塵にも似た存在にむけて彼は愛を説く。
軽快なboogieのリズム、
グラインドするギター・リフ、 帝王のごとく傲った歌詞…。 もちろんそんなマーク・ボランのすべてを愛してやまない。 なのに、そんな輝を放つ裏側で、ぴたりと我が心にくっついて離れないのが先に述べたような、シリアスなフレーズの数々だ。 なかでも「MYSTIC LADY」で歌われる"Keep on riding that hard road"の一節が深くしみ込んでいる。
「けわしい道を進み続けよ」
なんという言葉だろう! 人生において、ターニング・ポイントと呼べるようなものはそう多くない。 でも、岐路というものはそこかしこにある。 否応なしに選ばされる場合もあるだろうが、一歩踏み出す足は間違いなく自分のもの。 その時に、ただラク(easy)だから〜という言い訳で切り離してきたモノの重みを考えたことはあるだろうか。 やってしまった事に対する後悔と、やれずにいた事に対する後悔の違いを、彼は教えてくれた。 歩くようなリズムで。 語りかけるような言葉で。
Keep on riding that hard road.
困った時、迷った時にこれ以上のアドバイスは必要ない。 今までも、そして、これからも。 |